10/09: 奇跡のリンゴ
Category: General
たまには本でも紹介してみよう・・・・
以前「茂木健一郎」について書いたが、
彼がキャスターを務めるNHKの番組[プロフェッショナル 仕事の流儀]は
すかさず見ている。その中で昔、とある青森のリンゴ農園の特集回があった。
その内容はすさまじいもので衝撃を受けたが、現在出版化されている。
内容に少し触れてみると・・・
青森のリンゴ農家の無農薬栽培との壮絶な奮闘記である。
文字にすれば至って簡素ではあるけど、
こんな本にはなかなか巡り合わない。
色々本は読むけど間違いなくTOP10に入る、
「奇跡のリンゴ」と言うタイトルのヒューマンドキュメンタリー。
東北、青森のりんご農園経営者 木村秋則さん。
ひょんな事から農薬栽培に疑問を感じ、自然栽培に切り替える。
通例のリンゴ栽培を農薬を使わずに栽培する事は自殺行為であり
周囲も勿論そう言う目で見ていた。
自家農園だけでは無く農薬を使わない栽培方法は
害虫の発生を引き起こす為、次第に近隣農家からもバッシングを受けるよう
になる。そもそも果物の栽培は非常にナイーブであり、農薬を使い純粋に
収穫するにもかなりの手間暇がかかる。
自然栽培を始め、農薬栽培を行っていた次の年から
木村さんの農園のりんごは実をつけなくなる。
雑草は尋常じゃないくらい生えてくる。害虫は大発生する。
リンゴの木は自然と病気に見舞われた。
実を付けなかった期間、7年。
全ての栽培法を試し、極限の生活を経て、全てを出しつくした
時に行きついた、「死」と言う答。
山へ足を踏み入れ全てに終止符を打とうとした
農主は、考えを改め直すある一つの事を自然から気付かされる。
そこから、実をつけるまでの
劇的な展開・・・ それは実際に是非読んでみて欲しい。
この本を通して
沢山の事に気付かされる。
プロフェッショナルな偉業を成し遂げる、先人の教えは
全ての発する言葉に意味を感じ、その重さは素直に心に入ってくる。
実直で直球の文字。温かい言霊が沢山綴られていた。
自然に身を置いている方たちに感じる同じ気持ちがある。
人間の持つ逞しさ。
誘惑の多い現代人は日々身近にある娯楽を消費している。
それは今に生きるメリットでもあるが、デメリットでもある。
雑念の巣窟であり、欲との戦い。
選択肢のない環境に身を置く人たちもいる。
選択肢を自ら断つ環境に身を置く人たちもいる。
選択肢はあるがあえて排除する志を持つ人たちもいる。
沢山の環境はあるが、
一つの事に特化した者たちが持つスピリットは
多くの人たちを魅了する。
その培われた精神は肉体とメンタルの強さに繋がり、
動物的強靭さを持つ。
生きる事に貪欲に、食べる事に貪欲に
人である事に貪欲に生きている陽な力を持っている。
そう言う多くの方達を見てきた。その言葉を聞いてきた。
害虫の生活行動を追う為に、その虫を1日追い続ける事は
容易なようで出来ない行動だろう。
そこには強靭なスピリットがある。
ハイテクであろうとローテクであろうと
突き詰めれば、尋常では無いと思える言葉や行動を
持つのかもしれない。世界一を誇る日本の半導体も
凶器の沙汰だと思う。
長々と書いたけど、
誰にでも読める、非常に温かさのある
土臭いリアルな言葉が綴ってある。
この栽培法で摘まれたリンゴは
収穫から2年間おいていても腐らないと言う。
包丁で切ると、切ったリンゴが包丁にくっ付いて
ジャガイモのように落ちないと言う。
そのリンゴを買い求めようとしても、常に在庫切れの状態だ。
世に認められたわけだ!
たまにあるんだな・・・
こう言う本が。
諸々のHow To本の2億8千万倍、ためになるので
お近くの書店にダッシュカッペでどうぞ。
※最後に、エピローグに登場する木村さんの言葉を下記に転用します。
**********************
自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。それが本当の農業の姿なんだよ。そうあるべき農業の姿だな。今の農業は残念ながらその姿から外れているよ。ということはさ、いつまでもこのやり方を続けていくことは出来ないということだよ。昔は私も大規模農法に憧れたけど、その大規模農法地帯はどんどん砂漠化しているわけだからな。アメリカの穀倉地帯も、昔のソ連の集団農場も、今どうなっているか見たらすぐにわかる。どんなに科学が進んでも、人間が自然から離れて生きていくことは出来ないんだよ。だって人間そのものが自然の産物なんだからな。自分は自然の手伝いなんだって、人間が心から思えるかどうか。人間の未来はそこにかかっていると私は思う。決して大袈裟でもなんでもなくな。私に出来るのは、リンゴの木の手伝いをすることだけだ。たいしたことが出来るわけじゃない。だけど、それは人間の将来にとって、きっとためになることだって。これは少々大袈裟だけどもな、でも心の底からそう思うようになったんだ。
***********************
以前「茂木健一郎」について書いたが、
彼がキャスターを務めるNHKの番組[プロフェッショナル 仕事の流儀]は
すかさず見ている。その中で昔、とある青森のリンゴ農園の特集回があった。
その内容はすさまじいもので衝撃を受けたが、現在出版化されている。
内容に少し触れてみると・・・
青森のリンゴ農家の無農薬栽培との壮絶な奮闘記である。
文字にすれば至って簡素ではあるけど、
こんな本にはなかなか巡り合わない。
色々本は読むけど間違いなくTOP10に入る、
「奇跡のリンゴ」と言うタイトルのヒューマンドキュメンタリー。
東北、青森のりんご農園経営者 木村秋則さん。
ひょんな事から農薬栽培に疑問を感じ、自然栽培に切り替える。
通例のリンゴ栽培を農薬を使わずに栽培する事は自殺行為であり
周囲も勿論そう言う目で見ていた。
自家農園だけでは無く農薬を使わない栽培方法は
害虫の発生を引き起こす為、次第に近隣農家からもバッシングを受けるよう
になる。そもそも果物の栽培は非常にナイーブであり、農薬を使い純粋に
収穫するにもかなりの手間暇がかかる。
自然栽培を始め、農薬栽培を行っていた次の年から
木村さんの農園のりんごは実をつけなくなる。
雑草は尋常じゃないくらい生えてくる。害虫は大発生する。
リンゴの木は自然と病気に見舞われた。
実を付けなかった期間、7年。
全ての栽培法を試し、極限の生活を経て、全てを出しつくした
時に行きついた、「死」と言う答。
山へ足を踏み入れ全てに終止符を打とうとした
農主は、考えを改め直すある一つの事を自然から気付かされる。
そこから、実をつけるまでの
劇的な展開・・・ それは実際に是非読んでみて欲しい。
この本を通して
沢山の事に気付かされる。
プロフェッショナルな偉業を成し遂げる、先人の教えは
全ての発する言葉に意味を感じ、その重さは素直に心に入ってくる。
実直で直球の文字。温かい言霊が沢山綴られていた。
自然に身を置いている方たちに感じる同じ気持ちがある。
人間の持つ逞しさ。
誘惑の多い現代人は日々身近にある娯楽を消費している。
それは今に生きるメリットでもあるが、デメリットでもある。
雑念の巣窟であり、欲との戦い。
選択肢のない環境に身を置く人たちもいる。
選択肢を自ら断つ環境に身を置く人たちもいる。
選択肢はあるがあえて排除する志を持つ人たちもいる。
沢山の環境はあるが、
一つの事に特化した者たちが持つスピリットは
多くの人たちを魅了する。
その培われた精神は肉体とメンタルの強さに繋がり、
動物的強靭さを持つ。
生きる事に貪欲に、食べる事に貪欲に
人である事に貪欲に生きている陽な力を持っている。
そう言う多くの方達を見てきた。その言葉を聞いてきた。
害虫の生活行動を追う為に、その虫を1日追い続ける事は
容易なようで出来ない行動だろう。
そこには強靭なスピリットがある。
ハイテクであろうとローテクであろうと
突き詰めれば、尋常では無いと思える言葉や行動を
持つのかもしれない。世界一を誇る日本の半導体も
凶器の沙汰だと思う。
長々と書いたけど、
誰にでも読める、非常に温かさのある
土臭いリアルな言葉が綴ってある。
この栽培法で摘まれたリンゴは
収穫から2年間おいていても腐らないと言う。
包丁で切ると、切ったリンゴが包丁にくっ付いて
ジャガイモのように落ちないと言う。
そのリンゴを買い求めようとしても、常に在庫切れの状態だ。
世に認められたわけだ!
たまにあるんだな・・・
こう言う本が。
諸々のHow To本の2億8千万倍、ためになるので
お近くの書店にダッシュカッペでどうぞ。
※最後に、エピローグに登場する木村さんの言葉を下記に転用します。
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自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。それが本当の農業の姿なんだよ。そうあるべき農業の姿だな。今の農業は残念ながらその姿から外れているよ。ということはさ、いつまでもこのやり方を続けていくことは出来ないということだよ。昔は私も大規模農法に憧れたけど、その大規模農法地帯はどんどん砂漠化しているわけだからな。アメリカの穀倉地帯も、昔のソ連の集団農場も、今どうなっているか見たらすぐにわかる。どんなに科学が進んでも、人間が自然から離れて生きていくことは出来ないんだよ。だって人間そのものが自然の産物なんだからな。自分は自然の手伝いなんだって、人間が心から思えるかどうか。人間の未来はそこにかかっていると私は思う。決して大袈裟でもなんでもなくな。私に出来るのは、リンゴの木の手伝いをすることだけだ。たいしたことが出来るわけじゃない。だけど、それは人間の将来にとって、きっとためになることだって。これは少々大袈裟だけどもな、でも心の底からそう思うようになったんだ。
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